- フランクルがアウシュビッツに収容、過酷な状況の中で辿り着いた思想
- フランクルについて ユダヤ人、精神科医、ロゴセラピーを開発(生きる意味が見つからず苦しむ人に対してサポートする心理療法)、人間の生きる意味を問い続け、人生に絶望した人たちの救済に全生涯を捧げた。マザーテレサからノーベル平和賞の推薦を受けたほど、世のため、人のた目に尽くし、92歳の時に天寿をまっとう。
- フランクル36歳、数年前に自分の病院を立ち上げ、結婚したばかりの時に収容所に連れて行かれれる。
- 収容所において、番号を割り当てられ、人間扱いはされなかった。列車から降りると命の選別があった。労働者として使えないと判断されたものはその時に殺された。
- 人はまず無感動、無関心、無感覚になる、仲間や家族が殴られていても一切目をそらさず、黙って眺めるようになる。人間は生命の維持にのみ集中するようになる。心の機能がシャットダウンする。食べる、寝る、そういった原始的欲求にのみ支配されるようになる。
- フランクルは想像の中で離れ離れの妻と会話した。私は語り、彼女は答え、笑った。今この場にいなくても彼女の眼差しは今登ろうとしてる太陽よりも私を照らしてくれた。その時にはわかった、愛こそが人間にとって最高のものだということを。たとえこの世に何も残っていないとしても、人間は愛する人のことを心に宿すだけで救われるのだ。この時私は自分の妻が生きているのかも知らなかった、私は深い愛情をもって彼女の面影を見つめ続けた。何時間も凍った地面を掘り続けても、監視兵に怒鳴られても、彼女はそこのいた。(この時、妻は既に殺されていた)
- 最も精神を苦しめたのは期日がなかったこと。終わりが、出口が見えないこと。これが地獄。期待と幻滅の無限ループ、人の心は壊れる。
- 生き残るには自分は何があっても生き続けなくてはいけないという目的意識が必要だった。苦しさや辛さに耐えるだけの意義が必要
- 人生からの問いかけに対して、行動で答える。人生からの問いかけは常に具体的な状況となって目の前にあらわれ、さぁどう行動すると問いかけられているのだ。
- 苦しみという課題の中に自分でしか達成できない唯一無二の業績があるのだ。
- 人生に対して絶対肯定すること、未来に待ってくれている存在を意識する。人でもものでもなんでもいい。未来の世界は自分がくるのを期待しながら待ってくれているという意識。未来に対して責任を感じれば自分の命を決して諦めようとは思わない。
- ブーヘンバルトの歌 ブーヘンバルトよ、私はお前を忘れることができない。お前は私の運命だったのだ。お前から去った者だけがわかる自由がどれほど素晴らしいか。ブーヘンバルトよ、私 は嘆いたり悲しんだりはしない。私たちの運命がいかなるものであろうとも、私たちはそれでも人生にイエスと言おう、なぜならその日はいつか来るから。私たちが自由になる日が 。私たちはそれでも人生にイエスと言おう、なぜならその日はいつか来るから。