【MR. ROBOT】ミスター・ロボットからの学びまとめ 地獄が深いほど抜け出した人間は強くなる

目次
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    人生は二進法

    人生は二進法。確かにグレーゾーンはあるが、結局全ては1かゼロの選択だ。やるか、やらないかだけ。


    世界を複雑に見ようとすれば、どこまでも複雑に見える。本来は二進法で表現できるほどシンプルな世界なのかもしれない。

    少なくとも複雑性の処理には負荷がかかる。ならシンプルに捉えた方が得、ポジティブにつながりやすいのではないか。

    人は自分で選んだ気になってるだけ

    人生は自分のものだと思う?人は自分の人生をコントロールできるか?与えられた中でもがいてるだけじゃないのか?クソみたいな選択肢に頭を悩ませる。待合室の二枚の絵とか、コーラかペプシか、マクドナルドかバーガーキングか、ヒュンダイかホンダか。でもどっちでも同じだ。選んだ気になって、誤魔化されてるだけ。


    飲む水、医療保険。もし選べたとしてそれに何の意味がある?似たような選択肢から選んで、一体何の違いがあるっていうんだ。

    自分から選択肢を作り出して選択するなんてことはほとんどない。大抵は与えられた選択肢の中から選ぶ。本当はほとんど強制、二択、三択の中から選ばされているのに0から自分で選んでいると錯覚する。

    以前人の話を聞けない、コミュニケーションが成立しない人に対して、もう少し丁寧にコミュニケーションしたらとダメ元で勧めたことがある。返答はこれが私の性格だからと。彼女はおそらくその性格を自分で選んでいると錯覚している。本当は育った環境、自分の余裕のなさ、自信のなさからその性格を選ばされているだけ。怠慢で周りのために改善しようなんて気もさらさらないから、変わらない。自分のしてきた選びに固執すると、自分自身が足かせになっていく。

    自分の選択に自分のアイデンティティを投影したりせず、シンプルにベターな選択をしていく。それが自分自身と周りの幸福感につながっていく。

    約束は神聖なもの

    正しいとは思わないか。お前を窓から落としたこと。お前の仕打ちを考えるとそれに値しないか?約束を破っただろ。信頼を裏切った。約束、契約とは神聖なものなんだよ。


    信頼関係を築けるかどうかは約束に対する態度で決まる。約束を容易に破る人間とは信頼は積み上がらない。コミュニケーションをして、調整して、ルールを決める。そのルールに対してどれだけ真摯に取り組めるか。それが誠実さであり、信頼関係の礎になる。

    人生における微細なバグに気づき、対処できれば重大な誤りを防げる

    皆デバッグは修正だと思っている。大間違いだ。大事なのはバグを見つけ、なぜバグが混入したのかを明らかにすること。バグは偶然には生まれないと知ることだ。何かを伝えにきてる。水面に上昇する泡のように。ずっと目を背けていた啓示を運んで来るんだ。


    デバッグで難しいのはバグの修正じゃない。バグを見つけ出すことだ。


    バグはただの誤りではなく、それより大きな何かを示している。自分の本質を示す、思考回路のエラーを。

    我々なら絶対に最悪なことを起こさせない。御社に何が起きるか分かるからです。それを防ぐ方法も。あらゆる攻撃区分に対応します。


    大きな過ちの前には小さな無数のバグが存在する。小さなバグに対して、日々センサーをはっておき対処できれば大きな過ちを防ぐことができる。日常に潜む重大なシグナルを見落とさないように、大切なものについて観察し、洞察できるかで未来は変わる。

    自分を守る方法

    自分を守る唯一の方法はソースコードを明かさずに隠しておくことだ。自分の周囲に迷路を築いて見つからないようにする。


    人は本能的に誰かに自分の全てを理解してほしいと願うもの。そのためにソースコードを晒す。ソースコードを見せる時、一定の自己満足は得られるが、それは大きなリスクをはらんでいる。自分の全てのソースコードを見せた上で相手が自分の望むことをしてくれないと不満がたまるようになる。なんでこの人は自分の全てを知っているはずなのにわざと嫌がることをするのだろうと。相手への期待値が上がってしまう。

    だったら最初から見せるコードは限定した方が幸せに繋がるんじゃないか。その相手との信頼関係につながるコードだけを選択して公開する。ロシアの作家トルストイは結婚した際に自分の全てを妻に理解してほしいと思い、過去の悪行も含めて全てを妻にうちあけた。結果それ以降信頼関係を築くのが難しくなってしまったそうだ。ソースコードを開示することが誰の幸福にもつながらないとするなら、それは賢く対処すべき本能なのではないか。

    変化を認識する

    6歳の時に海に行った。家に帰ると靴の中が砂だらけで自分の部屋の床に出した。特に何も考えずに。お袋は怒ったけど、親父は言った。「数十億年前の地殻変動であの砂浜に運ばれてきた砂を、お前は持ち去った。人間は日々、世界を変化させる。」それを聞いたときは興奮したけど、他人が変化に気づくほどの、あの砂浜を消し去るほどの砂を運ぶのには途方もない時間がかかる。


    人は日々、世界を変える。でも意味のある変化を起こすには想像以上の時間がかかる。一瞬では無理だ。変化は遅く、整然としていて人を疲弊させる。だから誰も挑戦しなくなる。

    世界は、自分は、周りは、絶えず変化をしている。それを認識することは難しい。努力をしても、それにより良い方向に進んでいるかわからなければ、努力に意味がないように見える。次第に努力や挑戦ができなくなる。

    そこで変化を可視化する術を考える。日々の成長、変化を認識できれば、それが一つのモチベーションとなり、挑戦し続けることができる。

    できる最善をやる

    「あいつが脱獄した後、お前を殺すかもしれないぞ」「そうだな、でもこれが俺の最善だ」


    ベラが刑務所から出ればベラに殺される。ベラが刑務所から出れないならベラの弟アイザックに殺される状況でアイザックに交渉を持ちかける。交渉しなければ、その場で殺されるから、最善は交渉するしかない。その先で殺されるにしても、今できる最善の選択をする。新たな選択肢が生じることを信じて。

    生きているということ

    もしかしたら皆、正しい問題から誤った答えへと、あるいは正しい答えから誤った問題へとつまづき続けてるだけなのかも。どこへ行くか、どこから来たのか、方向なんてどうでもいい。ただつまづき続ける限りは、それだけで十分生きていると言えるんじゃないか。


    日々学び、働く。去年より今年、昨日より今日の自分の方が成長しているように思うが本当にそうか。余計な知識、経験が蓄積してむしろ退化していっているのかもしれない。進む方向が正しい、プラスなのかは誰にもわからない。ただもがいている限りは生きている。より良くしよう、もっとう貢献しよう、もっと成長しようと思う限りは生きていると言える。

    もがかないと得られないものがある。たとえそれによりある視点では退化していたとしても、もがいた時間は財産になる。

    模範を超える速度

    いい手を見た時は、それを超える手を探せ


    チェスの元世界王者エマーヌエル・ラスカーの言葉として引用される。何か模範的なものを見た時にどう反応するか。感動、感心して終わるのか。それがどのように生み出されているのか、どういう要素で構成されてるのか、どうしたらそれを超えることができるのか。そこまで考えることができれば同じ事象でも学びはより多くなる。

    面白いのは叶うか叶わないかじゃなく願うこと

    昔やってた願い事ゲームを覚えてるか。目を閉じて、願い事を唱える。なんでもあり。俺たちの一番の願い事は大きな部屋。君はいつも分度器を欲しがってた。変だと思ってたよ。俺は確かスピードの速いパソコン、それと確かモデムも欲しがってたはず。君は服も欲しいって言ってたよな。俺は興味なかった。あと二人とも車を運転したかった。ただ走り去るために。車で旅に出たいって話してた。そして酸っぱいグミを食べまくるんだ。道中にガソリンスタンドで買ってさ。そうやって願い事を唱えて、力一杯目を閉じる。開けた時に叶っていると信じてね。固く閉じれば閉じるほど願いが強くなると思ってた。願いが叶わなくたって飽きずによくやったよな。面白いのは叶うか叶わないかじゃなく、願うことだから。それは後で理解した。


    一緒に目を開ける直前に君が言うセリフがあっただろう。あれに救われてたよ。「何が起きても私たちは大丈夫」

    4000人が死ぬトリガーの一部となったアンジェラ。精神を病む。そんなアンジェラにエリオットが昔話をする。願うこと、希望があるうちは楽しい。実現するかどうかは未来の話、その時点での幸福感には影響しない。

    どんな状況でも希望を絶やさないことが大切。幼いエリオットにとってのアンジェラのような存在、何があっても仲間、味方でいてくれるような存在は希望を持ち続けるために大きな支え、力となる。

    地獄を生き延びた者が得られるもの

    お前も親父から多くを奪われたが、全て奪われたわけではない。こんなクソな体験による痛みなんてのは大抵の連中は経験することすらない。もししたら、一巻の終わりさ。だが耐え抜いて生き延びられる奴は誰にも倒されることはない。まさに無敵の存在なんだ。お前が経験したような嵐をやり過ごした者はそいつ自身が嵐になる。分かるか?お前も嵐になったんだよ。


    お前の力は美しい。エリオット。特別なんだ。

    幼少期の地獄の記憶を思い出したエリオット。ベラもまた同様の地獄を生き延びてきた。地獄が深ければ深いほど、そこを抜け出した人間は強くなれる。

    壊れても進み続ける

    中にはこんな人もいる。そんなに多くはなくてレアだけど。憎しみを抱かせない人。ひねくれた俺を無条件で大切にしてくれる人。そしてごく一部の人は本当にめげない。こっちが何をしてもお構い無し、受け入れて、優しくしてくれてる。絶対に見放さない。どんな仕打ちを受けても、こっちが構うなと頼んでもやめないんだ。なんでか知りたいか?彼らは俺にはない感情を持っているからだ。俺を愛してくれている。俺が経験してきた痛みをそれが癒してくれる。即効性はないし、長期間持続はしない。でも癒されるんだ。もちろん失敗することもある。最低なことをし合ったりな。傷つけ合って泥沼にもなるけど、そういう生き物なんだ。どんな世界でも同じだ。


    あんたのいう通り、このままじゃ人間は終わりだって言われてる。それでも立ち上がるんだ。壊れても、進み続ける。それは欠陥じゃない。それが人だ。だから断る。この世界を放棄したりしない。なぜかわからないなら、俺がみんなを代表して言ってやるよ。クソッタレ。


    愛してる。楽しい世界だよな。

    人間は愚かで、不完全。失敗するし、間違う。それでも懲りずに立ち上がって進んでいれば、いつか「愛してる、楽しい世界だ」と思える瞬間が来るかもしれない。実際に来なくたって問題ない。希望を持てるかどうかで進めるか進めないかが決まる。

    最悪なことと最高なことは表裏一体

    最悪なことと最高なことは表裏一体です。毎朝目を覚ますとレコードをかけて、支度して、コーヒーを飲み、会社に行く。そんな退屈なルーティーンをやっていると永遠に感じます。もっと刺激的な人生を送っていたらと考えることもあります。リスクから逃げない、ワクワクする人生。でもそこで今の自分だどれだけ幸運か気づく。


    平凡に生きているとスリルが欲しくなる。スリルの中に生きていると平凡が恋しくなる。どちらに生きるにしても、自分がいかに恵まれているか、気付けるかが幸福感を感じるためのキーになる。

    皆何かしら怪物を持っている

    誰にだってあるんだ、ひた隠しにしている秘密が。弱点とか恐怖とか恥とか。どんなに完璧そうに見えてもみんな怪物を持っている。


    誰にでも隠しフォルダがある。そのフォルダに何を隠すか。自らの本質を解くヒントになるかもしれない。

    本当の自分

    お前は俺と同等の存在なんだ。お互い彼の一部でしかない。解放してやらない限り、彼は人生を取り戻せない。


    仮面が自分の一部になったらどうやって脱げばいいんだ。時々仮面に乗っ取られてしまう。


    俺は所詮彼の一部でしかないけどわかってほしい。お前を愛してる。


    自分が自分の一部でしかないと気づくエリオット。ダーリーンにそれでも俺はお前を愛していると伝えるシーンは泣ける。言葉で伝えたのは、自分に自分を解放する覚悟が決まっていたのだろう。人は誰しも仮面を持つ。一つの場合もあれば、複数の場合もある。ある仮面を長時間つけているとそれが自分の本質だと錯覚する場合もある。その仮面が自分を乗っ取り、死ぬまで自分として生きることもあるだろう。その仮面の方が円滑に生きられるのなら、それもありじゃないかと思う。

    Hello, Elliot.

    彼は自分なりに必要な家族を作ったの、擬似的に。


    あなたは優しい人よ。彼を避難させるために彼の過去を書き換えた。


    彼を愛するがゆえに、何としても、良い世界を作ろうとしたの。そして彼を辛い現実から隔離して、空想の世界に留めた。永遠のループで、世界の準備が整うまで守るために。


    エリオットは安全な場所にいるよ。彼にとっての理想の場に。


    俺たちは消えてもミスターロボットの言うとおり、エリオットの一部であり続ける。しかも最高の一部だ。俺たちは常に現れて一緒に居続けた。そして彼を変えたんだ。誇りに思って当然だろう。

    エリオットが生み出した仮面はどれも、地獄を生きるエリオット自身を守るために必要だった。一つ一つの仮面、人格がなければエリオットは生き延びることはできなかっただろう。

    人生において様々な理不尽、不条理に出くわす。どんなに苦しくても続く命に意味があるのかと思う瞬間もある。生きるためにもがけるかどうかはその人次第。ただもがき続ければ、エリオットが感じたような無条件の愛をいつか感じられる時が来るかもしれない。癒しを受ける瞬間があるかもしれない。そんな根拠のない希望を信じて、地獄を突き進める強さを持てることを願う。