【東京ラブストーリー(2020)】からの学びまとめ
目次
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    穏やかな想いと激しい想い

    1. 広告代理店に勤務する完治は、地元の愛媛から東京本社の営業に配属となり東京へやってくる。部長の和賀からリカを紹介され、リカが完治の面倒を見ることになる。完治は同じく東京で医学生をしている地元の同級生・三上から早速会おうと誘われる。完治がずっと好意を持っていた。さとみも来ることになり、久々の再会を懐かしんでいた。完治に会社にいるリカから忘れていた財布を届けるとの連絡がある。リカが店にくると、三上は一緒に飲もうと誘う。この夜を機会に、同級生3人の関わりが再び始まり、完治とリカの関係も単純な仕事仲間から次第に変化し始めていく。

    スリルを求める先にあるもの

    三上くんといるとね、思いっきり不安にさせられたり、信じられないくらい満たされたり、気持ちがジェットコースターみたいにブンブン振り回されるの。その時は私は一生に一度の大恋愛をしてるんだって思い込んでたんだけど、冷静になって考えてみると、結局アメとムチで、三上くんのいいようにコントロールされてるだけだったんだよね。

    1. 三上に振り回され、都合の良い女になるサトミ。
    2. 三上は冷たい言葉を発したり、浮気をしたりサトミを不安にさせる。サトミはそれにより傷つき、悲しむが、その後三上に優しくされるとより三上を好きになる。三上は変わらないからまたサトミを裏切る。サトミはより三上のことが好きになっているからより苦しむようになる。次第に耐えられない状態までいくことになる。
    3. 関係性にドキドキやワクワクだけを求める場合、より相手が不完全である方が魅力的に見えたりする。燃え上がった先に穏やかな関係性に落ち着けばいいが、多くの場合はサトミと三上のように破滅的な関係に陥る。

    自分に自信がないから誰かを傷つけないと生きれない

    気付いちゃったんだ、この人は自分が傷つかないためなら、どれだけ人を傷つけても構わない人なんだって。
    三上くんってさ、意外と自分に自信がない人なのかな。女の子にちやほやされてないと自分の存在価値が確認できないんだよ。それで傷つくさとみちゃんのことなんて一ミリも考えてないでしょ。

    1. 自分に自信がない、存在価値を確認したいから人を傷つけようとする。冷たい言葉、態度をしても、人を傷つけてもいいと思う。
    2. 互いに傷つけ合うことでドキドキは得られるかもしれないが、信頼関係が積み上がることはない。互いに消費した後に耐えられなくなる。

    完璧な愛とは

    人を愛することにおいて物理的な距離や時間なんてどうでもいいことなんだよ。一緒に暮らしてても無くなる愛もあれば。死をもってしても分かつことのできない愛もある。一番重要なのはお互いの心がぴったりくっついて絶対に離れないこと。でないと愛がこぼれていっちゃうから。私は一滴もこぼさない。
    かんちと二人なら完璧な愛に辿り着けると思ったんだ。・・・太陽と愛ってすごく似てる、暖かくて尊いけど近づきすぎると全てを焼き尽くす。

    1. リカの求める完璧な愛は非常に崇高なもの。実現できたとしても継続するのは難しいんじゃないか。実際離れて暮らすようになり、関係性は崩れていく。後にリカは一緒にずっといたら完治が自分の愛に耐えられなくなるから離れたかったのもあると言っていたが、二人に関しては離れなかったら上手くいっていたんじゃないかなと思う。リカは自分の愛に相手はきっと耐えられないだろうという思いが深層にあり、それに沿って意思決定してしまってるように思う。
    2. 完璧な愛が距離や時間に左右されないものだとしても、完璧な愛に至るには十分な距離や時間が必要になる。

    一度拗れた関係性の難しさ

    私かんちじゃなきゃ嫌、どうしてこうなっちゃったの。
    「リカはあんたのことなんか求めてないんだよ。」 「そんなの俺が一番わかってる、すまん。」

    1. 一度拗れた関係性の修復は難しい。
    2. 和賀さん、個人的にはすごい可哀想に思う。笑 めちゃくちゃリカに人生振り回されてる。
    3. リカは和賀を拒絶する理由を自分を所有しようとしたからと言っていたが、完治も同様。和賀は反省しても絶対許されず、完治は許される。結局はリカがドキドキ、ワクワクするか。

    理想と現実・追求と妥協

    私は私の愛する男としか生きられないから、私が愛してるのは完治だけだもん。

    1. 理想の相手と理想の関係を構築して、その良好な関係を死ぬまで続ける、これができる人って地球上にどれくらいいるんだろう。
    2. ロジカルな好意と非ロジカルな好意がある。あの人はイケメンだから、お金持ちだから、優しいから好きっていうのがロジカルな好意。なんとなく、ワクワクするから、ドキドキするから好きっていうのが非ロジカルな好意。非ロジカルな好意がロジカルな好意より重要ととらわれがちだが果たして本当にそうか。サトミの三上に対する好意のように吊り橋効果的に演出され作られる好意である場合も多々ある。
    3. 様々な価値観の海の中でどんな価値観を最重要視するかを決める。自分の人生は自分しか生きれない。過ぎた時間は戻らない。

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