StartUp(スタートアップ) シーズン1 学びまとめ/アメリカドラマ
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    ブレイキングバッド好きはきっと気に入るダークビジネスドラマ

    1. 米フロリダ州マイアミ。マネーロンダリングに関わる父から220万ドルを預かった真面目に働く銀行員ニック。家族を守るため堅気に生きたいと願うハイチ系アメリカ人のギャング、ロナルド。そして仮想通貨ジェンコインを自ら開発し、金そのものの概念を変えると夢見る、キューバ系アメリカ人のITの天才、イジー。生まれも育ちも夢も、何もかも異なる3人が、ジェンコインを世に出すために手を組み、奔走する。しかし、不正な資金を使わなければならなくなったことから歯車が狂い始める。さらには金の為なら殺人をも犯すサイコパスFBI捜査官フィル、ロシアマフィアなど様々な悪との壮絶な頭脳戦。
    2. 一般人で真面目に働くニックが悪に手を出すことで想像もしない巨悪に巻き込まれていくのはブレイキングバッドに似ている。
    3. 貧困、移民、銃社会、仮想通貨など様々な現代的トピック、社会問題が入り交じる。
    4. 作中、悪人が善人に、善人が悪人に、敵が仲間に、仲間が敵に、一人一人の人間が環境の変化にともなってどんどん変化していくのが面白い。

    真の強さとは

    銃を持っても強くはなれない。強くはなれないんだ

    1. ハイチ系移民は貧困の中にあるゆえに、抗争が絶えない。ロナルドはその中で家族を守るために殺人を行うが、息子トゥーイには同じような生き方をして欲しくないと思っている。
    2. 抗争に参加しようとするトゥーイにロナルドは「いいか、銃を持っても強くはなれない。強くはなれないんだ。」と言う。銃を持てば強くなった気にはなれる。ただそれは根本的な解決には何もなっていない。人として強くはなれない、成長ができないんだという父としてのメッセージ。

    信頼を表現して勇気づける

    君ならできる。今回は負けた、でも大丈夫。君は努力して最後には勝つはずだ。僕は君の力を信じてる。

    1. ハッカーにシステムを侵入され、全資金を失うイジー。絶望の中にいるイジーにニックは「君ならできる。今回は負けた、でも大丈夫。君は努力して最後には勝つはずだ。僕は君の力を信じてる。勝つのは不可能なの?それとも勝つ方法がわからないだけ?能力と戦術どっちの問題?戦術、よし良かった、なら勝ち目はある。戦術は見つかるから。僕が全力で助ける。力になるよ。」と勇気付ける。
    2. この時のイジーとニックの状況は絶望的。借りた金を全額盗られた状態。その中でもニックはイジーを励ます。戦術の問題で負けたのなら、戦術を変えれば次は勝てるはずだと。

    幸福はシンプルなものである

    外でつらい目にあっても、こういう団欒が、生きる希望をくれる。ありがとう。

    1. ロナルドが家に遊びにきたニックに妻の手をとり言う。
    2. こんなにはっきりと妻に面と向かって感謝を表現できるロナルドがイケメン。
    3. 家族など常に一緒にいるコミュニティの中にいる場合、人はその特別さを忘れがちになる。時間をとり、しっかりと「ありがとう」「愛してる」を言えるか。家族が信頼関係を積んでいけるかどうかの重要な要素になると思う。

    しっかりリスク管理しないと痛い目にあう

    1. 全資金を強奪されるのは防げてたと思う。少なくともイジーは周りのPC、WIFIを経由すればシステムに入れるという考えがあったはず。自宅の古いPCから侵入していたわけだが、想像できたはず。数億のお金を管理する段階でなぜ、セキュリティをパワーアップさせなかったのか疑問。
    2. 最後のフィルの作戦の失敗もロシアマフィアに捕まって監禁されることなんて容易に想像できただろう。これはあえて捕まる作戦だろうと思って観ていたけど無策。結果フィルは相手につき、イジーは大切な人を殺されることになる。あのベトナム人ハッカーが、強力な武器を渡してくれたのにも関わらず、何も生かせないどころか、多くを失った。
    3. フィルも全然リスク管理ができない。FBIの同僚が家に頻繁にくる状況の中でなぜベトナム人ハッカーが自宅にくるかもしれない状況を作ったのか。別でアパートを賃貸するなどする、自宅には絶対くるな、お前も顔がわれたら終わりだと言っておけばよかったのに。
    4. イジーはろくに弁護士を通さず会社を売却、結果アレックスに乗っ取られる。なぜそんな大切なことを誰にも相談しないのか。

    自分を好きでいられること、生きる意義はお金よりも大切

    用心棒は卒業する。ニックやマーラと同じものが欲しい。共同CEOになりたいんだ。君らと同じオフィスが欲しい。会議にも商談にも参加する。色々学んで仕事がしたい。そしてみんなに知ってもらう。このロナルドデイシーは起業家だって。

    1. ロナルドは高額な退職金の受け取りを拒み、皆と一緒に普通に働きたいと希望する。
    2. ロナルドにとって仕事はお金のためだけのものではなくなっていた。自分がギャングを卒業してまっとうに生きることの証明。自分を好きでいるために必要なもの、生きる意義になっていた。
    3. お金は余るほどあっても使いきれない。対して生きる意義は人生の質に直結する。

    俺は変わった。もうあの頃の俺とはまるで違う。目的ができたから、生きる意義ができたから。俺は生まれ変わった。

    自ら敵をつくるべからず

    仲間を追っ払うのか、家族を見捨てるっていうのか。勘で?ニック、肝心なことがわかってないな。

    1. ニックはシーズン3に入り、仲間、恋人よりもビジネスを優先するようになる。
    2. 成功した会社のCEOであることがニックのアイデンティティにとって必要不可欠なものになっていた。
    3. ロナルドを追い払おうとするニックにウェスがキレる。
    4. ニックはもっと相談するべきだった。自分の力、能力を誇示したい欲求があったと思う。結果自らロナルドを敵に回し、そのあとの悪循環につながっていく。
    5. 結局敬意を欠いた、強引なやり方はいついかなる時も良い結果をもたらさない。

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