目次
Add a header to begin generating the table of contents
努力と我慢は違う
- イチローは自分は努力はしていないという。村上春樹は「自分が嫌なことはほとんどやっていない。好きなことで多少の努力をするくらい、そんなの大したことじゃない。」と言う。
- 努力は支払った代償に見合った報酬がしっかりあること。我慢は支払った代償に対して正当な報酬がないこと。
- 努力が苦しい、辛いものだと思うなら、それは努力ではなく、我慢になっている。
- ポイントは自分で選んでいるか。やりたいことをするのに必要な忍耐が努力。やりたくないことをやらなくてはないけない忍耐は我慢。
- 努力は頑張りに見合った報酬が得られる。習慣化するとき最初は報酬が得られず我慢になる場合もある。報酬が得られればその頑張りは努力となり、習慣の一部となる。
- 我慢のフェーズでいかに挫折しないかが重要。
才能の根源は継続
- ダーウィンは人より優れた部分はどこか?と聞かれ「自分に優れた部分はないが、自然科学に対して尽きせぬ情熱を持ち続けられる」と言った。
- アインシュタインは同様の質問に対して、「私には優れた部分はない。私はただ、情熱的に好奇心旺盛なのだ」と答えた。
- 両者とも自分に才能があると言わない。難しい問題に長く取り組み続けることができる、人並みならぬ情熱があったと自分を評価する。
- 優秀さよりも継続が重要。才能は後天的に獲得できる。コツコツとやり続けられる人が勝つ。
- 才能や天才という言葉は逃げの言葉。自分が太刀打ちできない能力を目にした時に、それは自分の力が及ばないところで発生したと考えたい。そっちの方が安心するから。
- 才能には足し算の才能と掛け算の才能がある。同じ経験をしても足し算でしか積み重ねられない人、掛け算のように素早く結果に到達できる人がいる。この違いは「センス」。
- センスは習得するスピードのこと。才能は継続した結果、身につけた能力。たとえセンスがなくてもコツコツ続ければ一定の才能にまでたどり着ける。
- スヌーピーは言う「結局、人は配られたカードで勝負するしかない。」
- 何事も諦める人より、自分を変えられる信じて疑わない人の方が、習慣を継続した結果、より良い結果に導かれる。
良い習慣を構築できれば不安は軽減できる
- 良い習慣を通して毎日、手応えのある生活をしていると不安と上手に付き合えるようになる。
- 不安は未来の先にある。習慣の先にある。良い習慣を構築できれば不安は軽減できる。
- 何度も何度も選んできた価値観はやがて習慣となる。ほとんど意識せずに選べるようになっていく。自分が信じている価値観で選んだ選択肢なら結果がどうであれ、受け入れることができる。
- 人はその人が一日中考えている通りの人間になる。
- やるべきことはやったと思える、手応えのある良い習慣を構築できれば、人格や思考も変わる。未来への不安は軽減される。
苦楽を同時に味わう
- 人間は生き残るために新しいものを求めるように本能に仕向けられている。どんな環境にも慣れ、飽きる。今まで報酬と思っていたものが報酬ではなくなる。
- 人は飽きる生き物であるから、どんな人でも努力の中に苦しみを感じる。どのレベルに達しても悩みや不安が完全になくなることはない。
- 苦しみがあるからこそ、後々の満足感につながる。
- 誰もが苦しみは出来るだけ無い方が良いと捉える。しかし、苦しみの先に、楽しみを得ることができると確信することができれば、苦しんでいる最中も楽しみを味わうことができる。