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ルワンダの歴史と大虐殺
- ルワンダ大虐殺:人類史上最も短期間で大勢の国民が虐殺された出来事。
- 元々牧畜民族のツチ族と農耕民族のフツ族が同じ言語、同じ土地で共存していた。19世紀末にベルギーが植民地支配。植民地経営をしやすくするためにするために頭の大きさ、背の高さ、鼻の高さなどを基準に適当に民族を無理やり分断した。フツ族85%、ツチ族15%として、ツチ族のみが学校に行ったり、政治に関われるようにするなど優遇政策を行った。フツ族のツチ族に対する不満が蓄積されていった。部族間での争いがしばしば起こるようになっていった。
- 1945年第二次世界大戦以降、アフリカで独立機運が高まると、ベルギーはフツ族を支援するようになっていった。フツ族が政権を握るようになっていく。今までの恨みを晴らすべく、ツチ族への迫害が始まった。ツチ族は難民化してウガンダへと流れた。反政府組織、ルワンダ愛国戦線が結成される。
- 1994年、フツ族の大統領の乗った飛行機が撃墜される。フツ族の過激派がツチ族の仕業だと断定し、虐殺が始まる。ツチ族を全滅させろというラジオ洗脳により、虐殺は過激化。フツ族の虐殺に参加しない穏健派も殺害されるようになった。平和維持活動を行っていたベルギーも10名が殺害され撤退。ルワンダ虐殺発生から約100日間で80−100万人が虐殺された。
- ルワンダ愛国戦線がルワンダに侵攻、ルワンダ全土を掌握、政権を奪取してルワンダ大虐殺は終結した。
- 13万人が虐殺の容疑者として逮捕。
ルワンダの復興
- その後、ルワンダ愛国戦線の司令官だったポール・カガメは大統領となり、疲弊したルワンダはアフリカの奇跡と呼ばれるほどに回復した。
- 現在ではITと英語教育に力を入れる。小・中学生一人にパソコン1台を与えるなどの政策でIT先進国となり、IT大国へと変貌を遂げた。
- 現在はアフリカの中でも治安の良い、安全な国になっている。アフリカ一平和な国とも呼ばれている。
民族を分断させる罪の大きさ
- フツ族がツチ族に対する恨みを蓄積させたのは植民地支配により民族分断がきっかけだった。
- 植民地を効率的に支配するために少数派に多数派を管理させる。この構造は非常に危険でイスラエルの例など長期にわたる民族紛争を招く。
- 立場が国際情勢の変化で逆転すると、恨みを晴らすべく様々な迫害が生まれる。
- ベルギー人もルワンダ内戦に巻き込まれ殺された。富のための搾取的経営は結局、全参加者の悲劇へとつながる。
世界は何も学んでいない
- 今でもヘイト、人種差別は根強く残ってる。
- 世界中で虐殺は起こっており、現在でも民族間、宗教間による争いは絶えない。
- 一個人を見ず、民族、宗教、肌の色などで差別、ヘイトをすることは大きな罪である。それらは時と共に蓄積され、ルワンダのような悲劇を生む。
- 差別やヘイトはかっこ悪い、ダサい、そういう風潮が広がり世界中から虐殺はなくなる。まずは自分がそういう差別やヘイトをしていないか考えよう。