【橘玲】「不愉快なことには理由がある」を世界一わかりやすく要約してみた【本要約】人間の本質について
  • あらゆる問題を進化論の観点から考えてみる。全ての感情、全ての科学は統一原理によってまとめられる。
  • 進化論 子孫を残すことに成功した遺伝子が次世代に引き継がれる。つまり生き残ったものが生き残る。この進化論から進化社会学、進化生物学、進化心理学へと派生した。
  • 子供を愛さない遺伝プログラムが突然変異で生まれても、子孫を繁栄させることが難しくなるから、結局は淘汰され、繁栄に適した子供を愛す遺伝プログラムが生き残る。
  • アフリカのマサイ族とアメリカの大富豪の人生の満足度はほぼ同じ。貨幣の歴史は5000年、私たちは貨幣が幸福と直結するようには作られていない。他者と協力して生きることの歴史は人間の起源までさかのぼる。幸福と直結する。
  • 幸福は相対的なものである。最も幸福度が低いのは大都市のホームレス。大都市のホームレスは孤立することが多いのと、富裕層との比較が生まれるため。その比較が計り知れない絶望へと繋がる。マサイ族のような濃密な共同体で幸福度が高いのは他のマサイ族も自分とほとんど同じ暮らしをしているから。
  • 100億円を持って一生無人島で生活したとしたら貨幣による幸福は当然得られない。周りとの繋がりがあってこそ幸福感を得られる。
  • 煩悩は消えない。人間は人生の大半をシュミレーションに費やしている。常に思い悩むようになっている。心はシュミレーション装置。かつて人類はシュミレーションができないと生き残ることができなかった。生き残れば子孫繁栄ができる。より有利なシュミレーションができればより繁栄できる、シュミレーションする力が強化された。あれこれと思い悩むことを煩悩というなら、煩悩は消えない。
  • どれだけ修行しても煩悩、欲望は消えない。心は常に未来をシュミレーションする装置であるから。マインドフルネスによって思い悩む量を一時的に減らすことはできる、ただ0にはできない。

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