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褒める、叱るの声掛け次第で親子関係や子供の育ち方は大きく変わる
- 自己肯定感の低い子供になる原因は褒め不足に原因があるのではなく、非効率な褒め方やしかり方にある。
- モンテッソーリ教育のゴールは自主性の持つ人に育つこと、レッジョ・エミリア教育のゴールは社会に貢献できる人に育つこと。どちらもマクロでみると子供に対する絶対的な尊敬、尊重を基盤にしている。どちらもこどもをパワフルな学習者として、権利をもった一市民としてみる。
- 親は脇役にまわり、こどもが探究心を満たせるような環境づくりに励むべし。
- ともに学習者である謙虚な姿勢をわすれない。
自分でできる、自主性のある子に育つ褒め方
- おざなりほめ:具体性に欠ける中身のない褒め。良くない。すごいね、上手ね等。
- 人中心褒め:性格や能力、外見などといった表面上の特徴を中心に褒めること。これも良くない。優しいね、頭がいいね、かわいいねなど。
- プロセス褒め:努力、過程、試行錯誤した手順を中心に褒める。これがいい。がんばって最後までやりきったね。失敗しても諦めなかったね。いろんな方法を試したねなど。
- きれいに食べたこどもに対して、すごいすごい=おざなりほめ。お利口さんだね=人中心褒め。こぼさないようにスプーンの持ち方を変えてみたのね=プロセスほめ。
- おざなりほめや人中心褒めをしてると、ほめられ依存症になったり、興味を失ったり、チャレンジ精神が低下したり、モチベーションが下がる。褒められるために行動するようになる。
- 人中心褒めをうけた子供の学力は20%低下、おざなりほめは変化なし、プロセス褒めは90%上昇したという実験結果がある。
- 努力、プロセスを褒めると失敗のあともチャレンジする意欲的な姿勢が育つ。
- 成果よりも、プロセス(努力、姿勢、やり方)を褒めよう。
- 具体的褒めるべし。具体的なフィードバックはをもらえると次へのモチベーションは上がる。
- 具体的な質問をする。大切なのはこどもがどう感じたか。今日は楽しかった?何が一番楽しかった?どうしてそう思った?
- 喜び、興奮、驚きなどの感情を大切な人と分かち合うことで自分の居場所があるという感覚が生まれ、幸せな気持ちになる。うなずいたり、抱きしめたり、笑顔を返すだけでもいい。
自主性のある、自分でできる子に育つ叱り方
- 罰を与える、アメとムチなどはよくない。子供を上からコントロールしようとする行為。
- だめ!違う!を使わない。否定的な言葉はフラストレーションにつながる。肯定的な言葉を用いて共感すべし。
- 結果ではなく、努力やプロセスに目を向ける。どういうやり方なら次はうまくいくか考えさせる。
- 好ましくない行動の理由を説明する。好ましくない行動によってどういう結果がもたらされるか考えさせる。
- 親の気持ちを正直に伝える。感情を伝えることで子供が相手の感情を思いやるきっかけとなる。
子どもとつながる聞く習慣
- 話を遮ったり、疑ったり、評価したり、説教したりしてはいけない。忙しい生活に追われていい加減に聞き流してはいけない。
- アクティブリスニング:話の内容だけでなく、身振り手振りにも注意をもって聞く。自分の話を批判せず、理解してもらえるという安心感がもたらされ、言い訳をしたり、駆け引きをすることなく、自ら解決策を考えることができるようになる。
- こどもとぶつかる7つの悪習慣:批判する、責める、文句を言う、脅かす、罰する、目先の褒美でコントロールする、がみがみ小言をいう。
- こどもとつながる7つの良習慣:応援する、励ます、アクティブリスニングする(気持ち、声に耳を傾ける)、信頼する、尊重する、違いを話し合う(意見や価値観の違いがあっても話し合い、歩み寄る)、受け入れる。
- 子どもでも大人でも尊重されてると感じるときに最大の生産性、エネルギーを発揮できる。
- 相手を尊重するポジティブなコミュニケーションを習慣化すべし。