銃・病原菌・鉄|ジャレド・ダイヤモンド ~世界に衝撃を与えた人類史の究極ミステリー~
  • なぜヨーロッパが世界中を征服できたかの分析。
  • ヨーロッパが世界中を征服できた直接的要因は銃、病原菌、鉄。なぜヨーロッパはこの3つの兵器を持っていたのか?
  • 結論 環境(大陸)に恵まれていたから。生物学的優位ではない。
  • 家畜となる動物と栽培できる栽培が多かった。動物を家畜化にすることは難しい。エサ代がかからない、成長速度が速いなど越えるべきハードルがたくさんある。そんな要件を満たした世界の家畜14種類のうち13種類はユーラシアに生息、アメリカ大陸には一種類しかいなかった。家畜が多くいれば畑仕事にも使える。農業も発達する。農耕が発達しやすい、そして定住する。人の数が増える、密度が増える。人と人との接触機会が増える。病原菌が増える。感染を繰り返した結果、免疫が生まれていく。これが新大陸征服の時に兵器として機能するようになる。
  • ユーラシアは横長の大陸、気象条件が似ている地域が多い、農作物栽培や家畜飼育の技術をテンプレ化しやすい。さらに発達する。食料が余剰するようになり、特権階級など複雑な社会形成に繋がる。特権階級が得たものは投資に回され、組織はどんどん強くなる。文字などもより発達し、情報も拡散しやすくなる。
  • 情報が拡散しやすくなることによって、科学はより発達しやすくなる。前提となる知識、過去の知的財産が蓄積されていくから。難しい技術はこの知識の蓄積の上で生まれる。さらに他の大陸よりも人口が多いので他の大陸よりも圧倒的に情報量が多くなる。発明者が誕生する可能性が高くなる。銃や鉄活用技術が誕生する。
  • この本は様々な角度から原因を分析することにより、ヨーロッパ民族は生物学的優位によって世界を征服したとする説を否定した。このロジカルなアプローチはあらゆる偏見や間違ったイメージ、先入観に対して応用でき、自分とは違う者、多様性の理解へと繋がる。
  • 応用 情報量、ストック、そこからのテンプレ化、この総量が力の差となる。

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