- 印刷業界にネットワークを築き、産業構造自体を変革。
- 縮小する市場でもハブになることで安定的な収益を生める
- 徹底的な効率化、直委託で提携する工場も売上が上がる
- 構築したシステムを横展開
目次
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印刷業界を改革
- ラクスルは印刷サービスで有名な会社。私の会社でも使ってるがとにかくUIが使いやすく、チェックも自動化、安くて、急ぐ場合は届くのも早い。
- 印刷業界はラクスルが参入する前、大手2社がトップにいて、その下に約3万社の下請け、孫請けが連なる構造になっていた。大手から注文が来なければ、下請け会社は仕事にならない。中抜きも多く、孫請けは儲からない。印刷業界自体が下火、苦しい状況にあった。そこでラクスルは下請けの印刷工場のネットワークを築き、システムを使ってダイレクトに需要を結びつけるビジネスモデルを考えた。
- 創業者の松本氏は全国の印刷を工場を周り、印刷工程の動きの無駄を改善したり、1つの刷版で複数のチラシを刷るなど効率化を提案。ラクスルは全国からネットで集客できるので従来ではできなかった効率化が可能になった。
- ネットで印刷依頼を受けて、空いている印刷会社にダイレクトに発注。下請け会社はより効率的に印刷から発注までできるようになり、売上を拡大できるようになった。
ペーパーレス時代。縮小していく市場でもビジネスチャンスがある
- 仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる。古い産業の中にインターネットを持ち込んであり方、産業構造そのものを変える。
- 印刷市場は縮小するけど無くなるものではない。これから伸びていく市場には多くの起業家、大企業が入ってくる。規模が減っていく市場にはイノベーションが起きづらい。参入者が少ない、けど使っている人がたくさんいる場所が印刷業界だった。そこでシステムを提供してハブになれれば、より安定した基盤を持ったビジネスになる。
- 拡大市場に入っていくのがセオリー。あえて古い産業の中で改革をする。
ラクスルで構築したシステムを別ビジネスに応用
- 自社の配送トラックを持っていない人が配送するためのサービス「ハコベルカーゴ」。配送依頼をネットで受け付け、空いてるトラックを手配する。これはネットで発注を受け付けて、空いている印刷工場に発注する「ラクスル」のシステムそのもの。
- 運送業界も印刷業界同様にいくつもの下請けが連なり、発注もFAXなど非効率だった。ハコベルを導入することで発注する側は発注ミスがすくなり、紙を使った膨大な作業も無くなった。また運送する側も今までは需要が大きい時期に合わせて配送トラックを所有する必要があった。繁忙期はハコベルに発注することで大きなコスト削減ができるようになった。
- 次にテレビCM業界に参入。「ノバセル」はまずテレビCMを費用の安いローカルで2種類放送、反応が良かったものを全国で流す。インターネット広告は値段が上がりすぎている反面、テレビ広告は下火。インターネット広告のメリットは効果が可視化できるところだったから、同じようなことがテレビ広告でもできれば伸びるとふんだ。
- みんなが終わりだと思った産業、思考停止になっている場所にチャンスがある。
現場に行って仕組みの課題を理解する
- 課題は常に現場にある。現場に行って課題を理解する。インターネット事業をやることが目的ではなく、現場の課題を解決することが目的。
- スマホもネットもない時代に作られた仕組みがいまだに使われている場がある。それが産業の成長を阻害している場合は問題。そこをテクノロジーを使って新たなインフラを作ることで新しい価値が生まれる。