目次
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最古にして、最強の戦略書、それが孫氏の兵法
- 誕生から2500年、ビジネス、生活、あらゆるところに応用できる戦略。
- 戦乱の中にうまれた本だが、好戦的ではなく、合理性が貫かれている。
- 13篇で構成され、4つのグループ分けができる。戦う前の準備、戦略における基本的な考え方、戦略の立て方、情報収集の心得。
まず負けない態勢をつくること
- 勝つよりも負けない態勢をつくることが最優先、最重要。今なら誰でも勝てるというタイミングがくるまでじっと待つこと。
- 勝てるかどうかは敵の態勢次第、まけない態勢をつくることは自分次第。
- 敗因を一つ一つ消し込む。
- 勝敗を決めるのは敗因、勝負事の本質は敗因にある。ミスをした方が負ける。
- 勝因はコントロールが困難。運にも大いに左右される。
- 敗因は自分たちの努力次第で消せる。
短期決戦を心がける
- 戦は長引くほど失うものが大きい。長期化するほど金はなくなる、兵士は疲れる。そこをライバルにつけこまれる。
- 戦いは素早く切り上げろ。
勝利の条件を整える
- 戦って良いときと悪いときを理解しているか。やみくもにつっこむな。タイミングを線引すべし。
- 大軍と小軍の使い方を知っているか。人海戦術がいいとき、少数精鋭がいいとき、戦いによって違う。
- 組織全体の心が一つになっているか。皆同じ方向を向いているか。
- よく準備を整え、ライバルに隙ができたタイミングであるか。しっかりと準備し、攻め入るタイミングまで待つこと。
- 将軍が有能であれば余計な干渉はしないと心に決めているか。優秀な人物に責任を与えたのなら、その力量を十分に発揮できるよう見守ってあげなさい。
相手を欺く
- 本当はできるのにできないふりをする。不必要なのに必要のふりをする。近づいているのに遠ざかるふりをする。有利と思わせ、油断を誘ってから崩す。
- 戦というのは騙し合いの世界だ。
- 競合に対して自分を小さく弱い存在にみせる。自分の意図を読み取られないようにする。それにより相手が油断する。その間に準備をする。
数学的思考を取り入れる
- 具体的な数字がわかればどれくらいの戦闘力の差があるか、おおよその見当がつく。
- 戦う前にデータをとり、勝利の算段がつくなら戦うし、つかないなら戦わない。
- 根拠のある勝算を見出してから勝負にでよう。
行動選択の幅を広げる
- 相手の力量に合わせて複数の行動パターンを準備しておく。
- あらゆるケースを想定しておく。
- 最適解を幅広く準備する。
情報に投資する
- 情報の量によって勝つか負けるか決まってくる。
- 情報投資を惜しんではならない。
- 情報不足により負ければ、多くのものを失うことになる。
真に優れた勝利を得る
- 勝利を得るものは勝利を得てから戦いを始める。
- 負けるものは戦いを始めてから勝利を求める。
- 戦わずして勝つ。
- 真の戦上手とは勝ちやすい機会をとらえ、そこで勝利をおさめる。そこには華やかさも名誉もない。こういったことを心得ている人間は決して勝負に負けない。
- 余計なリスク、労力を負わない。いかに生き残るか。逃げてもいい。いつかくるチャンスのために自分を備えよ。