- お金は全てではないが、人生を余裕を持って楽しむためには大切なツール。
- お金がないと心に余裕がなくなり、頭の回転も遅くなる。
- お金を守る戦略と稼ぐ戦略、両方を最適化すれば経済的自由を獲得するためのハードルはそれほど高くない。
お金は心の余裕のためにある
私は20代前半、大学4年生の時に肉親の裏切りにあい、口座残高が無くなりました。住所がなくなり、深夜の配送の仕事をしながら、日中に新規事業開発をしました。今思うとあれが人生のどん底だったと思います。お金がないというだけでなく、実の母親、兄に裏切られたということがメンタルをえぐりました。
父親が事業に失敗(正確には父親の事業と呼べるものはなく、母方の先祖の遺産を運用してミスってるだけでした。国に借入金と認識され莫大な相続税の支払い義務が生じました)それにより発生したリスクを無駄にこちらに負わせてる中、彼らは高額な給与を抜いていました。実家暮らしの子供部屋おじさん、家賃も食費も払わない状況で貯金も残らないほど豪遊。お金が足らず親から借金をして外車などを購入。そんな中、私には家が大変な状況にあるんだから協力しろよと言っていたのだから笑い話です。母親は全てを知りながら金を渡し続けていました。事実が明るみに出て、指摘すると逆ギレしてきました。兄はずっと実家にいて貢献してるんだからもらって当然だと。親というのは子供が自立し、社会に貢献することを願ってるものだと思っていました。中には自分の近くにいるかどうか、貢献するか否かでしか子供を評価できない可哀想な人間もいるんだなと学びました。そしてこのどうしようもないクズと可哀想な人間が自分の兄弟、母親だと思うと当時とても悲しくなりました。
怒り、憎しみ、人間不信の中、休みなく働くしかありませんでした。その後、事業は上手くいき、軌道に乗りました。27歳の時には働く必要のない状態まできたので、一旦セミリタイアすることにしました。メンタル的に限界だったのでリフレッシュしたかったのが一番の理由です。
お金は全てではないです。お金と幸福は直結しません。しかしお金の余裕はメンタル、気持ち、頭の回転の余裕を確実に生みます。どん底にいた当時、私の心にあったものはいかに稼ぐかと、怒りしかありませんでした。それまで親交があった人とも、その時に関係性が途絶えている人が多くいます。
お金は人生を余裕を持って楽しむためのツールです。それ以上でも以下でもないと思っています。早くに必要な分だけ稼いで、優先順位を下げておくことが大切だと思います。
第一に支出の最適化
たとえ年間1億稼ぐ人でも、それ以上のお金を使わないと生きれない人は破産します。反対に年間100万しか稼がない人でも年50万しか使わないで幸せでいられる環境を実現したら、お金はどんどん増えていきます。
何に自分がいくら使っているか、使っていることが幸福感に直結しているか、本当に必要なものか、もっとコスパ、タイパがいい方法はないかよく吟味しましょう。支出の見直しは我慢にならない、人生の満足度が下がらない程度にゲーム、頭の体操としてやりましょう。支出の見直しは楽しい作業です。自分についてより知ることができます。
経費化できるようにする、通信費の見直し、決済を高ポイント還元のものにするなど最初設定すれば、ずっと効果を発揮してくれるものもあります。こういった「不労節約」は「不労収入」と変わらないので時間とともに大きなインパクトになります。
1年間で自分が生きていくために最低限必要なお金はいくらなのか出しておきましょう。その25年分がFIREの基準であり、あなたが稼がなくてはいけないお金の概算になります。それが高いと感じるなら、他に見直せる場所はないか考えましょう。
個人資産からお金が減らない状況をつくるためにマイクロ法人は必須
日本という国は非常に法人格を優遇しています。税率は低いですし、様々なものを経費化、損益通算、繰越もできます。
自分一人しか所属していないマイクロ法人を持っていると様々なことができます。
全ての売上をマイクロ法人に入れ、その中で経費を計上します。給与は最低限に設定すれば、社会保険料、個人の税金も最低限に抑えられます。
家や車はマイクロ法人で買うと、減価償却で経費にできます。維持費、修繕費などすべて経費になります。個人で不動産を買う場合、このようなことはできません。私は大きい買い物は法人のキャッシュで一括で買うのでローンを組んだことはありません。ローンの利息は高額です。
私は27歳の時に築浅の中古物件をキャッシュで買い、それ以来住居に関わる費用は水道光熱費のみです。あとは全て法人の経費となっていますし、それですら少額です。住居費は支出の中でも大きいものになります。それが0になると全然お金が減らなくなってきます。FIREへのハードルも非常に低くなります。
日本は中古というだけで価格が半分になったりします。綺麗な状態だったのでそれほど修繕はいりませんでした。経年での軽微な修繕は基本DIYで仕事の合間の息抜きとして消化してます。それもまた頭の体操です。DIYで壁を桧や漆喰にしたり、庭を芝にしたり家を自分好みにアレンジするのは楽しい作業です。もしDIYが趣味にならない人でも、中古でいい物件を買ってればリノベーションに予算をさけます。そして資産計上するもの以外は全て経費になります。
あと私は短期トレードなど、リスクが高い投資は法人口座で行います。読みが外れて、損失が出たとしても会社全体の利益と相殺できます。ビットコインなどの暗号資産も個人で持つと莫大な税金を課される雑所得扱いにされますが、法人だと通算できます。ただ毎年、決算で保有している金融資産の損益を出し確定させないといけないので長期保有にはあまりむいていません。
マイクロ法人を持つデメリットは法人の決算は個人の確定申告より面倒だということはあります。ただこれも少し勉強すれば、税理士を使わずに全て一人でやることは可能です。一人でやれば年間にかかる費用は非常に少なくすみます。私は税理士を使わず、日々の立替入力だけを行なっておき、決算資料の作成をテンプレ化、数時間で終わります。
小さくビジネスを創る
マイクロ法人を持てれば、それほど稼がなくても、安定し、余裕のある生活を送れるようになります。
ビジネスにおいて重要なことは知識やスキルよりもまず、行動力だと思います。とにかくやってみて、小さく失敗すること。それを繰り返して自分が戦える場所を探していきます。
私はIT関連の会社を一つ持っていますが、最初ITに関して何もわかりませんでした。まず困っている人を見つけ、よくヒアリングし、自分ならその問題解決できると提案し自分で調べ、創りました。繰り返すうちにスキル、実績がついていきました。
ビジネスアイデアがないのなら、とりあえず100人、個人でビジネスをしている人の話を聞いてみましょう。そして自分がGIVEできるものは何か考えて、提案してみましょう。
余剰資金を再投資
マイクロ法人で稼ぎ、必要なものをどんどん経費で買っていくと、お金の使い道がだんだんなくなってきます。余ったお金は持っていても仕方がないので、投資に回します。個人的には株とFXがお勧めですが、不動産などをやる人もいます。
法人口座で投資を行えば、ミスっても事業利益と相殺でき、ハードル少なく出せます。成功するなら利益ですし、失敗するなら学びにして次に活かせます。長期戦略をたて、積み立てるようにして堅実にお金を回せば、勝ち続けられる確率は相当高いです。長期戦略次第で勝敗が決まるので、これに関してはまた別の機会に話します。
余剰資金をゲーム感覚で楽しみながらコツコツ増やせるようになっていくと、雪だるま式に資産は増えていきます。だんだんとお金への執着がなくなってきて、「お金はもうこれ以上いらないな、でも暇だし、楽しいから稼ごう」という状態になれたら経済的自由達成だと思います。